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『ダイアリー・オブ・ザ・デッド』

観てきました。
『クローバーフィールド』などでお馴染みPOV(ポイント・オブ・ビュー)を用いたロメロゾンビです。

以下ネタバレを含むので注意。


最後の最後で厭世観剥き出しなところとか、
銃を乱射してヒャッハーヒャッハーとはしゃいでる州兵とか、
ロメロらしいっちゃロメロらしい気もしますが。
しかしですね、POV独特の安っぽさが足りないんですよ。
おそらく編集が手慣れすぎてるせいですね。
手堅さが裏目に出てますよ、こいつは。
ゾンビ物としてもPOVとしても地味な仕上がりになっちゃってました。

ちょっと気になったのはエンディングに到るまでの展開。
今までのロメロゾンビですと、

1、安全な場所を見つけて引き籠もる
2、なんらかの理由でゾンビの侵入を許す
3、ゾンビの坩堝と化した安住の地から、ゾンビのひしめく外界への脱出

という流れがお約束だったのですが、
今回の『ダイアリー』に関しては3の展開がちょっとばかり変わっていまして。

3’、ゾンビの坩堝と化した安住の地から、さらに内側の狭苦しい避難部屋に引き籠もる

これにてEND。
1を縮小した状態に戻ってしまうのです。
外界への脱出と違って、解放感はゼロ。
もちろんゾンビまみれの世界に飛び出したところで、
途方もない絶望の可能性が解放感を握りつぶそうと立ちはだかります。
それでも一縷の望みはあるのです。
またどこかで引き籠もりに絶好の場所を見つけることができるかもしれないという可能性が。

『ダイアリー』の場合はと言うと、最後に引き籠もったのは豪邸の中のただ一室。
隠し扉ひとつを隔てた場所にはゾンビの群れ。
食糧も大した量はないでしょう。
希望と可能性が時間とともにすこしずつ擦り潰されていく圧迫感は、
虚無的な解放感とは対極にあるものではないかと、スタッフロールを観ながら感じました。

別の言い方をすれば、
「これ普通ならあと三十分ぐらい続かね?」
という半端な気分でした。


それよりなにより私が言いたいのは、
ゾンビ映画というものはモテない男のための胡散臭い映像作品であって、
カップルが劇場でイチャイチャしながら観るものではないということです。
俺のまわりに座った男女一組の皆様方には謝っていただきたい。
独り身のデブであるところの私に謝っていただきたい。
前の方の席で独り黙々とスクリーンを見上げていた薄い頭の御仁に謝っていただきたい。
君たちは家でDVDでもブルーレイでも好きなだけ観ればいいじゃないか。
俺たちにはゾンビしかいないんだ。

コメント

お気持ちは理解できるのですが
一応ゾンビはホラーカテゴリーでもあるわけで
その集客ターゲットとしてカップルがいるわけですよ

何が言いたいかというと
ゾンビ映画に限っては一人身男性は半額
カップルは倍額(つまり4人分料金)
とかでいいわけですよ(極論

カップルの方が倍も儲かるのですから仕方有りませんね。
ならせめて鑑賞時のゾンビマスク着用を義務づけてほしい。
映画見ながらフレンチキッスとか僕を馬鹿にしているのですか。
悔しさのあまりエアクンニしろということですか。
レロレロレロ。

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葉原鉄

Author:葉原鉄
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